マトリックスの3類型                ヤルデア研究所 伊東義高      

@確認型マトリックス ・いわゆる調査表とかチェックリストと呼ばれるもので、存在内容の確認に使われている。 ・この場合の行列設計は通常、テーマの構造上密接に関係する2成分2側面が選択される。 ・このマトリックスでは各行列交差欄に相当するサンプルの質と量の確認が重要視される。 ・従ってこのマトリックスは管理型であって、一般に現状の標準逸脱の監視を目的とする。 A発見型マトリックス ・このマトリックスは管理型のマトリックスを若干拡大・変形したシステム確認用である。 ・この場合どのように行列設計するかということが大切で、それによって成果が変化する。 ・現在使用中の行列の上下を拡大する、区分を変更する、認定基準を変更する…等試みる。 ・あるいは他社の類似マトリックスの行列を援用する、類似用語の項目欄を追加してみる。 ・各交差欄の質・量が変わってくる場合は、何が原因かを追求することで盲点が浮上する。 ・空欄ができる場合は、何故それが無いのか、調査の問題か、本質の問題かが見えてくる。 B発明型マトリックス ・このマトリックスでの行列は意図的に類縁・遠縁・無縁・拮抗する2系列を組み合せる。 ・発見型マトリックス以上に空欄が多くなるのは当然で、従来ない概念結合が多くできる。 ・何故従来なかったのか、ニーズの問題か、シーズの問題か、アイデアの問題かと考える。 ・中には“原理的にあり得ない”ものもあるが、技術革新の現代はその前提も疑ってみる。 ・それをもし実現させるとしたら、どのような前提条件や実現化手段が必要かを検討する。 ・今までにない概念内容のものが創出されることとなり、大発明かバカバカシイが生れる。 (例) @ 確認型マトリックスの例 「製品寸法別の工程別仕掛り残高」 「商品別の販売量、売上高、利益率」 「支店別の販売量、売上高、利益率」 A 発見型マトリックスの例 「担当者熟練度別の工程別仕掛り残高」 「競合商品ランク別のクレーム件数」 「地域別季節別の競合商品との販売数量差」 B 発明型マトリックスの例 「ニーズ予想条件×シーズ現有状況」 「A商品の行項目×B商品の列項目」 「現在商品のIT・BT・ET的展開」 (Information Technology : Biological T. : Ecological T.)

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