言葉における異種結合                     ヤルデア研究所 伊東義高      

1. 形態・行動の類似にたとえや比喩がある。 類例を列挙し本体を描写する「例えば」。 本来描写に代え類似例を用いる「喩え」。 暗喩・隠喩には両者の特性の結合効果。 2. 同音異義の結合という創造的文字づくり。 中国には同音の故に転通・仮借の文字。 燕はツバメが本義、音通で「宴」の別義。 豆は肉盛り用の器、音通で「マメ」の義。 3. 同音異義の言葉で掛け言葉という修辞法。 秋野のに人まつ(松・待つ)虫の声すなり。 「みおつくし」澪標と身を尽くしの両義。 4. 地口・語呂合せ・洒落も言語の異種結合。 「舌きり雀」を踏まえての「着た切り雀」 「空き地に塀が出来たってねぇ」「ヘイ」 洒落は「変った」「乙な言い回し」の美称。 5. もじり・パロディーも異義の二句の合成。 富裕来たりなば 破産遠からじ (冬来たりなば 春遠からじ) 重くもない懐を探られる (痛くもない腹を探られる) 縦横無心 (縦横無尽) 巨人断崖 (虚心担懐)

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